bolly木工房で使用している塗料について(1)「ミツロウワックス」
bolly木工房が作っている商品の仕上げに使っている塗料は基本的に1種類です。
丁寧に磨いて仕上げた表面に「ミツロウワックス」を塗布して仕上げています。
ウレタンやラッカーなどの塗料も一長一短ありますが、自然な仕上がりを目指していますので
「ミツロウワックス」を使っています。
この「ミツロウワックス」は耐久性こそ劣りますが、口にしても安心な素材を使っています。
※食べても良いわけではありません。。。
「ミツロウワックス」の原料は「天然の蜜蝋」+「食用グレープシードオイル」だけです。
天然の蜜蝋だけだと、固くて伸びずとても塗りにくいです。
ですので食用グレープシードオイルを温めて天然の蜜蝋を溶かし込んで塗布しやすい硬さに仕上げています。
この食用グレープシードオイルを使っているのにも理由があります。
木工で使用する油には大きく分けて「不乾性油」と「乾性油」があり、不乾性油は字で表す通り、乾きません。
(ヨウ素価によって半乾性油というのもありますが、ここでは触れないでおきましょう)
不乾性油にはオリーブオイルや椿油、あとサラダ油などもそうです。
乾性油には、bolly木工房で使っているグレープシードオイル(ブドウの種油)、桐油、亜麻仁油、クルミオイルなどもあります。
bollyが若かりし頃、自宅の机にオリーブオイルを塗ってしまい、いつまでも紙に油の跡が付くのはなぜだろう?と、思っていたのは、乾かない油を塗っていたからですね。。。
その後、ブラックウォールナットを使う事が増えたので、クルミオイルを使う機会が増えましたが、個人的に臭いが苦手でした。
色々試した結果、現在のグレープシードオイルにたどり着きました!
なんだか、油の話がメインになってしまったような気がしますが、天然の素材を使っているので基本的には安心安全な塗料です。
もちろん、油は酸化しているでしょうし、木の粉やホコリも着いていますので、ベロベロ舐める事はお勧めしませんが、、、
使用している木材の素材の色を生かしながら、表面の保護(汚れなど)が出来る「ミツロウワックス」
これからも手作りしながらしっかり使っていきたいと思います。